週明け18日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.31%高の25409.75ポイントだった。中国企業指数は0.06%高の8971.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1269億3000万HKドル。
ハンセン指数は方向感を欠いた展開だった。高く寄り付いた直後に下げ、狭いレンジで小安く推移したが、大引け間際にプラス圏へ浮上。結局、終値ベースで9月14日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を連日で更新した。朝方は前週末の米株高を受けて買いが先行したが、きょうの中国本土相場が下落した上、中国の電力不足と景気減速を懸念する売りが相場を押し下げた。午前に中国国家統計局が発表した2021年7−9月期の実質国内総生産(GDP)伸び率が市場予想を下回り、前四半期から減速して投資家心理を冷やした。ただ、中国政府が経済成長目標の達成に向けて刺激策を打ち出すとの思惑買いが入り、指数を押し上げたもよう。セクター別では、素材とエネルギーが上げ、情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が5%超の大幅高。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も大きく買われた。一方、香港不動産株の下げが目立ち、九龍倉置業地産(
01997)、恒基兆業地産(
00012)、恒隆地産(
00101)がそろって売られた。銀行株の招商銀行(
03968)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)も安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.08%高の6324.27ポイントと小幅に続伸した。検索エンジンの百度(
09888)とネット小説サイトの閲文集団(
00772)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)が大幅に続伸。半面、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)と自動車販売サイトの汽車之家(
02518)の下げがきつい。