17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5日ぶりに反発。前場終値は前日比0.40%高の24765.45ポイントだった。中国企業指数は0.90%高の8885.08ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で737億7000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んで一進一退の動きだったが、前引けにかけて堅調に推移した。前日のハンセン指数終値は昨年11月2日以来、約10カ月ぶりの低水準だっただけに、自律反発狙いの買いが相場を支えた。もっとも、中国当局による企業統制の強化や新型コロナウイルスの感染再拡大による世界景気の減速への懸念が根強く、上値は伸び悩んだ。中国本土相場の下落も運用リスクを取りにくくしたもよう。
個別では、前日下げた医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、ハイテク株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)がそろって大幅に上昇。アリババ集団の子会社で医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)も6%超反発した。スポーツ用品大手の李寧(
02331)も高い。半面、香港不動産株の下げが目立ち、九龍倉置業地産(
01997)、新世界発展(
00017)、恒基兆業地産(
00012)が売られた。保険株の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、英金融大手HSBC(
00005)も下落した。