JPモルガンは最新リポートで、マカオ当局がカジノ経営法律制度の改正草案を公表し、パブリックコメントの募集を実施することに触れ、草案に具体的なスケジュールが明らになっていないと指摘した。今後は資本規制や、直接的な監督、責任追求の強化など、カジノ業界への監督管理が一層厳しくなる可能性があり、不確実性が高まっているとの見方を示した。『AAストックス』が15日伝えた。
これを踏まえ、マカオカジノ銘柄の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」または「中立」に引き下げた。今回の改正草案の公表で監督管理の「方向性」が示されたとし、状況がはっきりになるまではカジノ株のバリュエーションが下方修正される可能性を指摘。また、年内は先行き不透明感が解消される可能性は低いとした。各銘柄の投資判断と目標株価は次の通り。
※銘柄名、投資判断、目標株価(HKドル)
■サンズ・チャイナ(
01928)、オーバーウエート→アンダーウエート、39→20
■ウィン・マカオ(
01128)、オーバーウエート→アンダーウエート、16→7
■メルコ・インターナショナル(
00200)、オーバーウエート→アンダーウエート、17.5→9
■銀河娯楽(
00027)、オーバーウエート→中立、77→53
■澳門博彩控股(
00880)、オーバーウエート→中立、11→6.5
■MGMチャイナ(
02282)、オーバーウエート→中立、6.5