2021-05-04 |
香港/企業動向/電子・IT |
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米フィデリティ、アント・グループ持ち分の評価額を半減
アリババ集団(
09988)傘下の金融会社、アント・グループの評価額が相次いで引き下げられている。アント・グループに出資している米投資ファンドのウォーバーグ・ピンカスが今年3月に持ち分の想定時価総額を従来の3分の2の水準に調整したのに続き、米大手運用会社フィデリティ・インベストメンツも従来の半分に引き下げた。中国当局が20年11月に予定されていたアント・グループの香港と中国本土市場への上場を直前に差し止め、ネット金融業への監督を強化したことが背景にある。フィデリティとアント・グループはコメントを控えている。香港経済紙『信報』が3日、外電を引用する形で伝えた。
フィデリティは3年前にアント・グループへ投資した。アント・グループが上場目論見書を提出した20年8月時点で、フィデリティはアント・グループの時価総額を2950億米ドルと算定。しかし今年2月末時点では1440億米ドルと評価しており、半年で51%下方修正したことになる。