29日の香港市場で、中国の自動車・電池メーカー、BYD(
01211)が安い。株価は日本時間午後4時42分現在、前日比3.73%安の167.90HKドルで推移している。2021年1−3月期決算(中国会計基準)で純利益は2億3700万元と前年同期に比べ2.1倍に拡大したが、市場予想に届かなかったことが嫌気されているもよう。
『香港経済日報』によれば、2021年1−3月期決算の発表を受け、証券各社が目標株価を引き下げる動きも目立っている。うちBofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を210HKドルから192HKドルにそれぞれ引き下げた。短期的にはコスト上昇圧力に直面していると指摘。吉利汽車(
00175)傘下の電気自動車(EV)との競争などを考慮し、2021−22年の予想EPSをそれぞれ24%、11%下方修正した。
証券各社の投資判断と目標株価は以下の通り。
■BofAS:買い→中立、210HKドル→192HKドル
■ジェフリーズ:買い、320HKドル
■クレディ・スイス:アウトパフォーム、280HKドル
■中銀国際:ホールド→売り、162HKドル→140HKドル
■JPモルガン:中立、200HKドル→165HKドル
■マッコーリー:アウトパフォーム、192HKドル
■大和証券キャピタル・マーケッツ:買い、235HKドル
■野村インターナショナル:買い、300HKドル