上海復星医薬(
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香港とマカオは同ワクチンの封止に問題があったとして、3月24日付で接種を暫定停止している。ビオンテックのこれまでの調査によると、出荷ロット番号「210102」と「210104」のワクチンで、一部の容器から漏出が見つかった。輸送の過程で容器のふたにすきまが生じたことが原因。ビオンテックは、超低温での輸送だったためワクチンの安全性と効果に問題はないとの見解を示した。調査の最終報告が完成するまで「210102」と「210104」は引き続き使用せずに保管する。
上海復星医薬は同ワクチンを中国本土と香港、マカオ、台湾で販売するライセンスをビオンテックから取得している。