週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続落。終値は前営業日比1.92%安の28540.83ポイントだった。中国企業指数は2.46%安の11014.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で2767億8000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高を好感して高く始まったものの、ほどなくマイナス圏に沈むと、心理的節目の29000ポイントを割り、徐々に下げ幅を拡大した。中国本土では国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が開催中とあって、政策期待は根強いものの、10年物米国債の利回り上昇を受けて、テクノロジー関連を中心にバリュエーション面での懸念が高まった。ナスダック総合指数先物や中国本土市場の下落も嫌気され、指数は結局、1月29日以来、約5週ぶり安値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術(
02269)が10%近く下げたほか、FTSEラッセルが今週12日付でグローバル指数から除外することを明らかにした小米集団(
01810)も大幅安。美団(
03690)やテンセント(
00700)も売られた。半面、原油価格の上昇を受けてペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)が買われたほか、中銀香港(
02388)やHSBC(
00005)など銀行株も高い。
この他では、コンテナ運賃指標の下落を嫌気し、中遠海運控股(
01919)が14%超下落。BYD(
01211)や長城汽車(
02333)も10%超下げた。