15日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.69%安の26207.29ポイントだった。中国企業指数は0.42%安の10399.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で1440億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。欧米で新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからないなか、米ニューヨーク市のデブラシオ市長が14日にロックダウン(都市封鎖)の可能性に言及したと伝わり、経済活動低迷のリスクを回避する売りが出たもよう。中国政府が自国のインターネットサービス大手に対する規制を強化するとの見方から関連銘柄が売られ、前日に続いて相場の重荷となった。もっとも、節目の26000ポイントが下値抵抗として意識される水準では下げ渋り、マイナス圏の狭いレンジでもみ合った。午前に発表された11月の中国の鉱工業生産と固定資産投資は市場予想と一致し、相場への影響は限定的。セクター別では情報技術とコングロマリットが下げた半面、医療・ヘルスケアと工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)と美団(
03690)、テンセント(
00700)が大幅に続落した。香港不動産株の長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)、恒隆地産(
00101)が軒並み安。北米を主要市場とする創科実業(
00669)、石油株のCNOOC(
00883)の下げもきつい。半面、医薬品株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)がそろって大幅高。吉利汽車(
00175)は親会社が中国検索大手の百度(BIDU)と電気自動車の生産を協議中との報道を受けて大きく買われた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日ぶりに反落し、前日比0.42%安の8094.42ポイント。半導体株のSMIC(
00981)とASMパシフィック(
00522)、中国ネット通販のJDドット・コム(
09618)が売られた。一方、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、スマートフォン部品のQテクノロジー(
01478)が大幅に続伸した。