3日の香港市場は上値の重い展開か。2日のNY株式相場はおおむね上昇。英国がファイザーのコロナワクチンの使用を承認したことや、米追加経済対策への期待が相場を支え、S&P500は0.18%高と2日続伸し、前日に続いて終値での史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)が香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約60ポイント上回る水準で寄り付くことになる。
ただ、香港市場では11月の大幅上昇を受けて利益確定の売り圧力が高まっているほか、米下院は2日、米国に上場する中国企業に米当局の監督下にある監査法人による監査を義務付け、従わない場合は上場を廃止する法案を全会一致で可決した。同法案は米国で超党派の支持を受けており、5月に上院を通過している。トランプ米大統領の署名後に発効する見通しで、中国企業への影響が懸念される。