25日の香港市場は前日のNY市場が大幅上昇した流れを引き継ぎ堅調に推移するか。24日のNY株式相場は大幅続伸。コロナワクチンの早期実用化による景気回復期待が続く中、次期バイデン大統領への政権移行作業が正式にスタートしたことで政治的不透明感が後退。景気敏感株を中心に幅広い銘柄が上昇した。ダウ平均は史上初の30000ポイントを上回った。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額上位のHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)や中国平安保険(
02318)が香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を200ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。
ただ、香港では新型コロナウイルスの感染が増えており、24日には新たに80人の感染が確認された。香港政府はあす26日からバーやナイトクラブなどについて、少なくとも1週間の閉鎖を発表しており、感染再拡大への懸念が相場の重しとなる可能性もある。