17日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。バイオ製薬の米モデルナが16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの第3相臨床試験で94.5%の有効性が示されたと発表。同日の米国株式相場は大幅高となり、ダウ平均は続伸して今年2月に付けた過去最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も続伸。香港市場でも世界的な経済活動の停滞懸念が和らぎ、投資家が運用リスクを取りやすくなるだろう。ハンセン指数が10日に付けた直近高値(26474.04ポイント)を上抜ける展開がありそうだ。
16日の香港株の米国預託証券(ADR)は金融大型株のHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が下回って引けた。
決算発表と業績見通しを手掛かりとする個別物色が引き継ぎ活発になると予想する。きょうはTCLエレクトロニクス(
01070)、中通快逓(
02057)、キングソフト(
03888)が2020年7−9月期決算を発表する。