10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続伸。前場終値は前日比0.72%高の26202.58ポイントだった。中国企業指数は0.53%安の10576.64ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1244億7000万HKドルに上った。
ハンセン指数は高く始まり、大商いのなかで上げ幅をじりじりと縮小する展開。新型コロナウイルスのワクチン開発に進展があったと伝わり、経済活動の正常化に期待する買いが膨らんだ。ただ、9日のNY市場ではダウ平均が約9カ月ぶりに史上最高値を更新した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は6日ぶりに反落。アジア時間のきょうはダウ平均先物も下げたとあって、高値警戒感の売りが出て上値を抑えた。
個別では、原油高を受けて中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が軒並み大幅に上昇。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われた。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)は10%超上げた。半面、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)、アリババ集団(
09988)、瑞声科技(
02018)、テンセント(
00700)がそろって大幅安。電動工具大手の創科実業(
00669)、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)の下げもきつい。