6日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ続伸スタートか。前日のNY市場でダウ平均542米ドル高と続伸。米大統領選と議会選挙の勝敗が間もなく決まる見通しが一段と強まったことで、選挙後ラリーが続いた。民主党候補のバイデン氏が米大統領選で勝利する一方で、上院は共和党が過半数を占めるねじれ議会の状態が続くことで、巨大ハイテク企業に対する規制強化や増税が避けられるとの見方からアップルなどの主力ハイテク株が大幅に続伸し、上昇をけん引した。資源関連株や銀行株など出遅れ感の景気敏感株も買われた。米大統領選を巡る不透明感が薄まってきたことで、投資家がリスクを取りやすくなり、香港市場には買いが波及する可能性がある。
もっとも、香港市場は3.25%高と急反発し、7月13日以来、3カ月半ぶり高値で終えた。週末を前に、利益確定売りが出やすい状況。米大統領選の開票状況によっては波乱含みの展開になる可能性もある。5日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)などが香港終値を上回った半面、アリババ集団(
09988)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約100ポイント上回る水準で寄り付くことになる。