2020-10-28 |
香港/マーケット/その他 |
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【相場見通し】軟調か、新型コロナの感染拡大や米中関係の悪化懸念が重し
28日の香港市場は軟調に推移するか。世界各地で新型コロナウイルスの感染が再拡大しているほか、米大統領選を前に警戒感も強まっており、積極的な買い材料に欠ける中、上値の重い展開が予想される。また、米政府は26日、台湾への対艦ミサイルシステムなどの武器売却を承認。中国が強く反発しており、米中関係の一段の悪化懸念も相場の重しとなりそうだ。
ただ、中国では中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が26−29日の日程で開かれており、政策期待も根強く、恩恵が期待される銘柄を中心に買いが入る可能性もある。また、1−9月期決算の発表が本格化しており、個別物色の動きも強まりそうだ。
27日のNY株式相場は高安まちまち。米国で新型コロナウイルスの新規感染数が過去最高を更新したことで空運などの景気循環株が下落した一方、コロナパンデミックの中でも業績好調が見込まれるグロース・モメンタム株が上昇。ダウ平均が222米ドル安と3日続落した一方、ナスダック総合は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)が香港終値を下回って引けた半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が上回って引けた。