27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.10%高の3254.32ポイントだった。深セン成分指数は0.59%高の13269.65ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6312億900万元だった。
上海総合指数は、前場はほぼマイナス圏で軟調に推移した。新型コロナウイルスの世界的な感染再拡大や米中関係の悪化に対する警戒感が相場の重しとなった。ただ、指数は前日まで4営業日続落し、約1カ月ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がった。また、中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が26−29日の日程で開かれており、政策期待も根強く、後場はプラス圏での推移が目立った。セクター別では、造船が全面高となったほか、航空・宇宙、医療、建材などが買われた半面、公共事業、配電、銀行などが売られた。
A株市場では、2020年12月本決算で最大70%増益となる見通しを発表した科大訊飛(
002230)が2%超上昇。毎年11月11日の「独身の日(双11)」に合わせて開催している大規模なセールイベントを前に上海の老舗化粧品メーカー、上海家化聯合(
600315)など小売り関連も買われた。半面、不動産大手の保利発展控股集団(
600048)や万科企業(
000002)が売られた。
上海B株指数は0.67%高の246.57ポイント、深センB株指数は0.02%高の938.64ポイントとともに3営業日ぶりに反発した。