8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.78%安の24053.74ポイントだった。中国企業指数は0.69%安の9562.76ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で491億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、ほどなくマイナス圏に沈み、軟調に推移した。指数は前日まで4営業日続伸し、終値で9月18日以来、約2週半ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。トランプ米政権が安全保障上の脅威を理由にアリババ集団(
09988)傘下の金融会社アント・グループが運営するスマートフォン決済サービス「支付宝(アリペイ)」とテンセント(
00700)の「微信支付(ウィーチャットペイ)」について、規制を検討していると伝わったことも嫌気された。
個別では、今月1−6日にマカオを訪れた旅行客数が前年同期に比べ87%減少したことを受け、サンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)などカジノ株が安い。小米集団(
01810)は4%超下落した。半面、今月26−29日に開かれる中国共産党の第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で、第14次5カ年計画(2021−25年)が議題となり、環境保護政策としてクリーンエネルギー産業振興策が打ち出されるとの見方から、信義光能(
00968)や福莱特ガラス(
06865)が10%超上昇。米アップルが来週開催するイベントで新型iPhoneを発表するとの期待から、舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)が引き続き買われた。