スイスの非営利団体コモンズ・プロジェクト・ファウンデーションと世界経済フォーラム(WEF)は7日、旅行者の新型コロナウイルスの検査結果を証明するデジタル健康パス「CommonPass」の国際的な試験運用を今週開始すると発表した。キャセイ・パシフィック(
00293)と米ユナイテッド航空が希望者を対象に、ロンドンとニューヨーク、香港、シンガポールを結ぶ路線に導入する。試験地域をアジア、アフリカ、米州、欧州、中東に広げる計画。
「CommonPass」を使えば、旅行者はコロナ検査履歴データを健康情報のプライバシーを保護できる形で自身のスマートフォンに保存できる。データは標準的フォーマットで記録されるため、各国がそれぞれの入国基準を満たしているかを確認できる仕組みだ。米国税関国境保護局(CBP)と米疾病対策センター(CDC)が試験運用のオブザーバーを務める。
キャセイ・パシフィックの株価は日本時間午前11時43分現在、前日比0.73%安の5.42HKドルで推移している。