18日のNY株式相場は続落。年初から大きく上昇したアップルなどの主力ハイテク株に利益確定売りが続いたほか、クルーズや空運など「経済活動再開銘柄」も下落し全面安となった。米政府がティックトックやウィチャットなどのアプリのダウンロードを日曜日に禁止すると発表し米中対立激化懸念が強まったことや、追加経済対策成立の遅れ、ワクチン配布開始が遅れる見通しなどもセンチメントの悪化につながったほか、株価指数先物・オプションや個別株オプションなどの満期日が重なるクワドルプル・ウィッチングに伴う売り圧力も相場の押し下げ要因となったもよう。ダウ平均は朝方に44米ドル高まで上昇したが、午後に414米ドル安まで下落し、244.56米ドル安(-0.88%)と2日続落して終了。S&P500も1.92%安まで下落し、1.12%安と3日続落。業種別では不動産、公益、素材、IT、一般消費財などが1%超下落し、全11セクターが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合も一時2.48%安まで下落し、1.07%安で終了。3日間では3.55%下落した。
週間では、S&P500が0.64%安、ナスダック総合が0.56%安とともに3週続落し、ダウ平均も0.03%安とわずかながら3週続落した。年初来では、ダウ平均が3.09%安となった一方、S&P500が2.75%高となり、ナスダック総合は20.29%高となった。主力株は、フェイスブックが週間で5.28%安、アマゾン・ドット・コムが5.18%安、アップルが4.61%安、アルファベットが4.27%安、ネットフリックスが2.50%安となり、マイクロソフトも1.78%下落した。アップルは9月2日に付けた上場来高値137.98ドルから22.57%安となったが、年初来では45.53%高となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27864.87 27946.69 27487.97 27657.42 -244.56 -0.88
S&P500 3357.38 3362.27 3292.40 3319.47 -37.54 -1.12
NASDAQ 10973.45 10977.68 10639.95 10793.28 -117.00 -1.07
CME225先物 23200.00 23260.00 23030.00 23100.00 -120.00 -0.52
FT100 6007.05 6007.05 6007.05 6007.05 -42.87 -0.70
DAX 13210.86 13263.44 13116.25 13116.25 -91.87 -0.69
為替(ドル/円) 104.74 104.86 104.26 104.59 -0.15 -0.14
WTI先物 40.97 41.49 40.30 41.11 0.14 0.34
金(Gold)先物 1951.10 1968.20 1951.10 1962.10 12.20 0.63
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載