15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比0.38%高の24732.76ポイントだった。中国企業指数は前日比0.23%高の9829.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1159億3000万HKドル。
ハンセン指数は終日ほぼプラス圏で推移した。午前に発表された中国の小売売上高や鉱工業生産、固定資産など8月の主要経済指標がいずれも市場予想より良い内容となったことで、投資家心理が改善し、買いが広がった。ただ、米国では15−16日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される予定で、様子見ムードも強まり、上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、香港域内での新型コロナウイルスの新たな感染者がゼロとなったことが好感され、九龍倉置業地産(
01997)など香港地場銘柄が買われた。9月7−13日の1日当たりカジノ収入が1−6日に比べ37%増加したことを受け、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も高い。半面、小米集団(
01810)やチャイナ・ユニコム(
00762)が下げた。
この他では、傘下のBYDエレクトロニック(
00285)が米アップルの新型iPadの組み立てを行ったことを認めたと伝わったBYD(
01211)が10%超上昇。人民元の基準値が約16カ月ぶりの高値を付けたことを受け、中国東方航空(
00670)や中国国際航空(
00753)も買われた。傘下企業でフィンテック事業を展開する京東数字科技が上海証券取引所のハイテク新興企業向け「科創板」への上場に向け、同証取に上場申請を提出したと発表したJDドット・コム(
09618)は2%超上昇した。