15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前比0.51%高の3295.68ポイントだった。深セン成分指数も0.93%高の13143.46ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7255億1600万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの、午前中に発表された8月の主要経済指標を好感してプラス圏へ浮上。その後はもみ合いながら上げ幅を拡大し、心理的節目の3300ポイントの手前で引けた。8月の小売売上高が前年同月比0.5%増(市場予想は横ばい)となり、今年に入ってから初めてプラス成長に転じたほか、鉱工業生産と固定資産投資も予想を上回る結果となった。もっとも、米中対立の激化といった懸念材料が依然として重荷となり、上値の重さが目立つ場面もあった。
セクター別では、航空・空港運営、貴金属が全面高。観光・ホテル、軍需関連、自動車も買われた。半面、有料道路、環境関連が安い。
個別では、リチウム電池材料の寧波杉杉(
600884)、防犯設備メーカーの浙江大華技術(
002236)がストップ高。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が9%超の上昇。航空大手の中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)が大きく買われた。半面、三安光電(
600703)、歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)なテクノロジー株の一角やゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)などが安い。
上海B株指数は0.15%安の247.81ポイントと3営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.48%高の949.44ポイントと反発した。