週明け14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.56%高の24640.28ポイントだった。中国企業指数は0.56%高の9806.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で996億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。NY市場でダウ平均が上昇したことや、11日に発表された中国の8月社会融資総量や人民元建て貸付残高増加額が市場予想を上回ったことが好感された。世界的な金融緩和の長期化により、株式市場への資金流入が続くとの見方が根強く、前週末に続き買い戻しの動きが相場を支えた。もっとも、米中対立の激化に対する懸念が引き続きと重荷となったほか、中国の小売売上高や鉱工業生産など8月主要経済指標の発表をあすに控えていることもあり、24700ポイントに近づく水準では上値が重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、8月の出荷実績を発表したスマホ部品の舜宇光学科技(
02382)や同業の瑞声科技(
02018)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、電動工具大手の創科実業(
00669)の上昇が目立った。IT大手のテンセント(
00700)が約3%の上昇となり、指数を押し上げた。半面、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が反落。香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、中国国有銀行の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)がさえない。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.94%高の7317.31ポイントと続伸。舜宇光学科技やテンセントのほか、BYDエレクトロニック(
00285)、閲文集団(
00772)、阿里健康(
00241)などが大きく上昇した。半面、トランプ米政権による制裁を警戒してSMIC(
00981)が売られた。猫眼娯楽(
01896)、中興通訊(
00763)も安い。
このほか、コンテナ海運大手の中遠海運控股(
01919)は10%安と急落した。米中航路のコンテナ運賃の急騰が続く中、中国交通部水運局や発展改革委員会など政府5部門は11日に海運企業の幹部を呼び出し、値上げを抑えるよう求めたとの報道が嫌気された。