11日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.78%高の24503.31ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の9752.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で960億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた。前日終値は6月29日以来約2カ月半ぶりの安値だっただけに、買い戻しが先行。世界的な金融緩和の長期化により、株式市場への資金流入が続くとの見方が根強かった。前場は前日の米株安が嫌気されて上値が重く、序盤に小幅ながらマイナス圏に沈む場面もあった。しかし中国本土相場と米ダウ先物が上昇したこともあって、後場に上げ幅を広げた。セクター別では情報技術と一般消費財、医療・ヘルスケアが上げた半面、素材とコングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のテンセント(
00700)と小米集団(
01810)が買われて相場の上昇を主導。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、医薬品株の薬明生物技術(
02269)も高い。一方、本土銀行株の交通銀行(
03328)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)が売られた。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は2.55%高の7178.27ポイントと7営業日ぶりに反発。テンセントと中国恒大集団(
03333)が出資する恒騰網絡(
00136)が50%近い急騰。同社はきょう前引け後、買収を協議中だと明らかにした。SMIC(
00981)、金蝶国際ソフト(
00268)は大幅に反発した。