11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.79%高の3260.35ポイントだった。深セン成分指数は1.57%高の12942.95ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6845億4300万元だった。
上海総合指数は中盤までは上値の重い展開。前日の米ハイテク株安、米国やインドとの対立激化に対する警戒感が意識されるなかで売りが優勢となった。ただ、指数は前日まで6週間ぶりの安値圏で推移していただけに買い戻しが入りやすい環境。後場に入ると、深セン市場の成分指数や創業板指数が大きく上昇したことを受けて、上海総合指数もプラス圏で上げ幅を広げた。セクター別では電子部品、医薬、酒造、ソフトウエアの上昇が目立った。半面、保険と銀行がさえなかった。
A株市場では、音響機器メーカーの歌爾(
002241)が8%超上昇したほか、三安光電(
600703)やTCL科技集団(
000100)といったハイテク株が高い。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、医薬品メーカーの江蘇恒瑞医薬(
600276)などが大きく買われた。半面、銀行株の平安銀行(
000001)や上海銀行(
601229)、石炭株の中国神華能源(
601088)が軟調だった。
上海B株指数は1.31%高の247.86ポイントと4日ぶりに反発、深センB株指数は0.99%高の947.85ポイントと3日ぶりに反発した。