10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.61%安の3234.82ポイントだった。深セン成分指数も0.92%安の12742.85ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8731億8200万元だった。
上海総合指数は、前場はプラス圏での推移が目立ったが、後場に入ってマイナス圏に沈むと、大引けにかけて下げ幅を拡大した。前日のNY市場は反発したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合は「調整相場」入りしたとの見方を受けて投資家心理が悪化。米国やインドとの対立激化に対する警戒感も相場の重しとなった。指数は結局、7月28日以来、約6週ぶりの安値を連日で更新した。セクター別では、保険が全面高となったが、造船、航空・宇宙、IT、通信などを中心にほぼ全セクターで売りが優勢だった。
A株市場では、きのう高かった中国東方航空(
600115)や中国国際航空(
601111)が利益確定の売りに押された。内蒙古包鋼鋼聯(
600010)や中国船舶重工(
601989)も安い。中興通訊(
000063)は5%超下落。半面、習近平国家主席が現代流通システムの構築を指示したと伝わり、順豊控股(
002352)が買われた。中国人寿保険(
601628)や貴州茅台酒(
600519)も高い。
上海B株指数は0.81%安の244.66ポイントと3日続落、深センB株指数は0.05%安の938.54ポイントと続落。