中国共産党の中央財経委員会は9日午後、第8回会議を開き、円滑な国民経済の循環と現代流通システムを構築する問題を検討した。委員会主任を務める習近平総書記(国家主席)は、現代流通システムの構築を重要戦略任務の一つだと強調。現代流通システムのハードウエアとソフトウエアの構築を協調して進め、流通の新技術と新業態、新モデルを発展させ、流通分野の制度と基準を改善して国際競争力を備えた物流企業を育成するよう指示した。会議には中国共産党中央政治局常務委員の李克強氏(首相)、王滬寧氏、韓正氏(副首相)が出席した。国営新華社が同日伝えた。
会議は統一された国内大市場の整備を急ぐ必要があるとの見解を示した。現代的な総合運輸体系を構築し、統一されて開かれた交通運輸市場をつくり、輸送網の総合的な配置を最適化する。さらに、高速鉄道貨物と国際航空貨物の輸送能力の増強、国内と国外が連携した安全で効率的な物流ネットワークの形成を加速していくとした。
『証券時報網』によると、中銀証券は流通システム構築の関連銘柄として、ITを活用した宅配事業を展開する順豊控股(
002352)、航空物流に強みを持つ円通速逓(
600233)、鉄道コンテナ輸送を全国展開する中鉄鉄龍集装箱物流(
600125)を挙げた。