9日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.63%安の24468.93ポイントだった。中国企業指数は1.04%安の9728.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1207億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。前日の米株安が嫌気されたほか、中国と米国やインドとの対立の激化に対する懸念も根強く、リスクを回避する動きが優勢。ダウ指数先物の上昇を受けて後場に下げ幅をやや縮小したものの、終値は8月10日以来、約1カ月ぶり安値を更新した。午前中に発表された中国の8月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はいずれも市場予想と一致したことから、相場への影響は限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)や石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)の下げが目立った。前日に急落したスマホメーカーの小米集団(
01810)が続落。中国人寿保険(
02628)、HSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)など金融株も安い。半面、証券会社による目標株価の引き上げを好感して香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が大幅逆行高。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)が堅調。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセン科技指数は1.51%安の7015.64ポイント。猫眼娯楽(
01896)、キングソフト(
03888)、衆安在線財産保険(
06060)、JDドット・コム(
09618)などが売られた半面、8月の出荷実績を発表したQテクノロジー(
01478)や、BYDエレクトロニック(
00285)、レノボグループ(
00992)が買われた。このほか、前日に上場した農夫山泉(
09633)は0.3%高で2日目の取引を終えた。