2020-09-08 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:5日続落、買い戻しも勢い続かず 米中関係の悪化懸念が重し
8日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。前場終値は前日比0.34%安の3281.29ポイントだった。深セン成分指数は1.08%安の13140.82ポイントと3営業日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5417億7600万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、中盤までは前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、3300ポイント付近の上値の重さが意識されると、終盤にマイナス圏へ沈んだ。前日に約5週ぶり安値で終えただけに、買い戻しがある程度相場を支えたものの、米中関係の悪化に対する懸念が引き続き重しとなった。11月の大統領選を控えて、トランプ米大統領は対中強硬姿勢を強め、中国との経済関係を切り離す「デカップリング」を進めた方が米国の金銭的損失は少ないとの見解を改めて明らかにした。一方、中国の国営新華社は7日夜に論評記事を発表し、中国人留学生を締め出す米当局の動きを強く批判した。
セクター別では、貴金属、酒造、農薬、食品・飲料の下げが目立った。半面、環境関連が買われたほか、保険、銀行が上昇し、相場を下支えた。
上海B株指数は1.55%安の250.31ポイント、深センB株指数は0.16%安の939.69ポイントだった。