2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.17%安の3404.80ポイントだった。深セン成分指数は0.27%高の13887.43ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9690億3200万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくして下向きに転じ、おおむねマイナス圏で推移した。前日に心理的節目の3400ポイントを回復し、約2週間ぶり高値をつけただけに、米中関係の悪化に対する懸念が根強い中で利益確定売りが優勢。中国当局が金融リスクの抑制に向けた措置を強化するとの報道も嫌気された。前場には3400ポイントを割り込み、下げ幅を拡大する場面もあった。もっとも、中国の景況感の改善などを受けた中期的な先高観が相場を支え、下値は堅かった。指数は後場に再び3400ポイントに乗せ、同節目水準付近でもみ合いながらきょうの取引を終えた。
セクター別では、保険、銀行、貴金属、酒造が安い。前日に高かった軍需関連が反落した。半面、防犯設備、環境関連、ソフトウエアが買われた。
A株市場では、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)が大幅に続落。米アップルのサプライヤーから除外されたと台湾メディアが報じたが、同社は前日の公告で否定した。自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、自動車部品・電池関連の光啓技術(
002625)、国軒高科(
002074)が売られた。酒造の安徽古井貢酒(
000596)、医薬品メーカーの麗珠医薬集団(
000513)も安い。半面、アリババ集団(
09988)による持ち株比率の引き上げを好感して宅配業者の円通速逓(
600233)がストップ高。調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)、小売りチェーンの永輝超市(
601933)や、TCL集団(
000100)、歌爾(
002241)、京東方科技集団(
000725)などハイテク株の一角が上昇した。
上海B株指数は0.97%高の256.43ポイントと3日続伸。深センB株指数は0.45%高の962.22ポイントと反発した。