27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.61%高の3350.11ポイントだった。深セン成分指数も0.79%高の13535.09ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8378億4400万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏での推移も目立ったものの、その後はプラス圏で推移した。前日に約2週間ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻しが優勢となった。また、2020年7月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益が前年同月比19.6%増と3カ月連続でプラス成長となり、約2年ぶりの高い伸びを記録したことも投資家心理の改善につながった。セクター別では、自動車、機械、電子部品などを中心に幅広いセクターで買いが優勢となった。半面、航空・空港運営、高速道路の一角が売られた。
A株市場では、中国最大の自動車メーカーである上海汽車集団(
600104)や自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)が大きく買われた。老舗調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)の上昇も目立った。SMIC(688981)が1%超上昇したほか、新興企業向け市場の科創板や創業板などに上場する半導体関連銘柄が大幅に上昇した。半面、中国東方航空(
600115)や東江環保(
002672)の下落が目立った。
上海B株指数は1.12%高の250.81ポイントと反発、深センB株指数は0.39%高の948.53ポイントと3日ぶりに反発した。