26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.21%安の25432.47ポイントだった。中国企業指数は0.12%安の10279.72ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で722億6000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤は前日終値付近でもみ合い。新規の材料が乏しいなか、次第に利益確定売りに押されて下げ幅を広げた。中国本土の株式相場が前引けにかけて下げ足を強め、嫌気された。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が27日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演するとあって、米金融政策の指針を見極めたい投資家は積極的な買いを控えたもよう。
個別ではHSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)、保険大手の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)など金融株が売られて相場の重荷となった。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、香港商業不動産大手の九龍倉置業地産(
01997)は大幅安。半面、時価総額が大きいテンセント(
00700)とチャイナ・モバイル(
00941)が反発し、一定の下支えとなっている。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)は証券各社の強気判断を受けた買いが膨らみ、上場来高値を更新した。