13日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、買い優勢で始まるか。12日の米NY相場は主要3指数がそろって反発。追加経済対策を巡る不透明感が続いたものの、アップルなどの主力ハイテク株や半導体株が軒並み高となった。香港市場では前日大引け後に中国IT大手のテンセント(
00700)が中間決算を発表。市場の事前予想を上回ったことが伝わるなかで、きょうの支援材料となるか注目される。また、あす発表されるハンセン指数構成銘柄の見直しで、アリババ集団(
09988)などハイテク銘柄の新規採用期待が高まっていることも相場の支えとなりそうだ。
もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になることも考えられる。ハンセン指数は前日に3週間ぶりの高値圏まで上昇した後で、目先の利益を確定する売りが出やすい環境。あす中国で7月の小売売上高や鉱工業生産など主要経済指標が発表されるのを控え、結果を見極めたい投資家の様子見気分が広がる可能性もある。
12日の香港株の米国預託証券(ADR)はテンセントのほか、保険株のAIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)などが香港終値を上回った半面、本土国有銀行大手の中国建設銀行(
00939)などが下回って引けた。なお、きょうはハンセン指数構成銘柄の太古A(
00019)と銀河娯楽(
00027)が中間決算を発表する予定。