12日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.42%高の25244.02ポイントだった。中国企業指数は0.62%高の10215.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1440億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は小安く寄り付き、中盤までおおむねマイナス圏でもみ合い。前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の下落を嫌気する売りがやや優勢だった。ただ、10日移動平均(大引け時点で24772.08ポイント)付近で下値の堅さを確認すると、後場に切り返して上げ幅を拡大。終値は心理的節目の25000ポイントを超え、7月23日以来ほぼ3週ぶりの高値圏となった。セクター別ではコングロマリットと公共事業、金融が上げた半面、医療・ヘルスケア、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が大きく買われて相場をけん引。ハンセン銀行(
00011)や九龍倉置業地産(
01997)、太古A(
00019)、長江実業集団(
01113)など香港地場銘柄の上昇が目立った。半面、前日大引け後に2020年6月中間決算を発表した万洲国際(
00288)が急落。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、製薬の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)も下げた。
そのほか、空運株のキャセイ・パシフィック(
00293)や中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)が軒並み高。香港カジュアル衣料大手のジョルダーノ(
00709)、都市ガスの華潤ガス(
01193)も急上昇した。一方、建材大手の中国建材(
03323)、金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)が大幅安。