12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。前場終値は前日比0.19%安の24842.89ポイントだった。中国企業指数は0.63%安の10088.95ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で760億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安を受けた売りに押され、おおむねマイナス圏でもみ合い。中国人民銀行(中央銀行)が11日大引け後に発表した7月の中国金融統計は市場予想に届かず、緩和ペースの減速が警戒されたもよう。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。ただ、下値は限定的で、ハンセン指数が10日移動平均(前引け時点で24738.64ポイント)付近では下げ渋った。一時は小幅ながらプラス圏に浮上する場面があった。
個別では、大型株のチャイナ・モバイル(
00941)と中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が売られて相場の重荷となった。前日大引け後に2020年6月中間決算を発表した万洲国際(
00288)は急落。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)も安い。半面、HSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)が上昇し、一定の下支えとなっている。石炭大手の中国神華能源(
01088)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)も大きく買われた。