11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比2.40%高の24962.48ポイントだった。中国企業指数は2.27%高の10217.11ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で722億3000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた。前日まで3営業日続落し、約1カ月半ぶり安値で終えただけに、自律反発を狙った買いが優勢。足元で急落したIT大手のテンセント(
00700)が4営業日ぶりに反発し、相場の上昇を主導した。ただ、米中関係を巡る懸念が根強い中、心理的節目の25000ポイントに近づく水準では伸び悩んでいる。
個別では、テンセントが3%超高となったほか、アジア生保のAIAグループ(
01299)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)が2%台の上昇となり、指数を押し上げた。広東省珠海市からマカオへの個人観光ビザの発給再開などを好感してカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が大きく買われた。半面、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が軟調だった。