7日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで買いが先行か。ハンセン指数が前日に割り込んだ心理的節目の25000ポイントを試す展開が予想される。もっとも、米国と中国の対立激化懸念が根強いなか、同水準付近では上値が重くなりそうだ。ポンペオ米国務長官は5日、通信やアプリ、クラウドなど5分野で中国企業を排除する措置の導入を表明した。また、きょうは7月の中国貿易統計と米雇用統計の発表が予定されている。重要指標の発表を前に積極的な売買を手控える気分が広がる可能性もある。
6日のNY株式相場はダウ平均が5営業日続伸。ハイテク株主体のナスダック総合は7日続伸し、初めて11000ポイントを上回って終了した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や製薬の中国生物製薬(
01177)が香港終値を上回った半面、大型金融株のHSBC(
00005)と中国建設銀行(
00939)、中国携帯通信最大手のチャイナ・モバイル(
00941)が下回って引けた。
決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色は引き続き活発だろう。前日大引け後、長江和記実業(
00001)、長江実業集団(
01113)、香港鉄路(
00066)が2020年中間決算を発表した。きょうは台湾・鴻海精密工業傘下の富智康集団(
02038)が決算発表を予定している。