6日の香港市場は上値の重い展開か。5日の米NY株式相場は主要3指数が続伸。好決算銘柄への買いやコロナワクチンの開発期待などが支援となった。緊張が高まっている米中関係を巡っては、来週15日に両国の閣僚級協議が開催されることが伝わっており、過度な警戒感が後退。前日に続き、相場を支える材料となるだろう。
ただ、ハンセン指数は前日までに2週間ぶりの高値を連日で更新しているだけに、目先の利益を確定する売りが出やすい環境。また、あす米国で発表される雇用統計、中国で週末から来週初めにかけて発表される貿易統計や物価統計などを控え、結果を見極めたい投資家の様子見気分が相場の重しとなる可能性がある。 なお、5日の香港株の米国預託証券(ADR)は本土国有銀行大手の中国建設銀行(
00939)や欧州金融大手のHSBC(
00005)などが香港終値を下回った半面、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)などが上回って引けた。
一方、香港市場では中間決算や業績見通しの発表が本格化しており、これを手掛かりとした個別銘柄の物色にも注目したい。前日大引け後にはハンセン指数構成銘柄の電能実業(
00006)と長江インフラ(
01038)が中間決算を発表。きょうは長江和記実業(
00001)や香港鉄路(
00066)の発表が予定されている。