5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.57%高の25088.36ポイントだった。中国企業指数は0.50%高の10255.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で671億9000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤は前日終値付近でもみ合ったが、心理的節目の25000ポイントを上抜き、上げ幅を拡大した。追加経済対策への期待から前日のNY市場が上昇したことが好感されたほか、中国本土市場で上海総合指数がプラスに転じたことも投資家心理の改善につながった。
個別では、香港証券取引所(
00388)が一時387.60HKドルまで上昇し、上場来高値を更新。アリババ集団(
09988)傘下のアント・グループが上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」と香港証券取引所で計画している新規株式公開(IPO)で、調達金額が計300億米ドルに上り、昨年12月に上場したサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコを抜き史上最大になるとの見方から、買いが集まった。太古A(
00019)やペトロチャイナ(
00857)の上昇も目立った。中国国務院が半導体産業の法人税徴収免除を発表したことを受け、SMIC(
00981)も買われた。金価格が2000米ドルの大台を突破したことを受け、紫金鉱業集団(
02899)や招金鉱業(
01818)も高い。半面、ハンセン銀行(
00011)や九龍倉置業地産(
01997)が売られた。