31日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.22%高の24764.17ポイントだった。中国企業指数は0.44%高の10141.25ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で641億5000万HKドル。
ハンセン指数は小高く始まった。30日の米株式市場でダウ平均が反落したものの、引け後に米アップルなどIT大手4社が発表した2020年4−6月期決算がそろって市場予想から上振れし、アジア時間午前のダウ平均先物が上昇して買い安心感を支えた。香港市場の寄り付き前に発表された2020年7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことも、投資家心理を強気に傾けた。ただ、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで景気の不透明感は根強い。ハンセン指数が10日移動平均(前引け時点で24945.38ポイント)に迫る水準で伸び悩むと、ハンセン指数は上げ幅を急速に縮小。一時は下げに転じる場面があったが、前引けにかけて切り返した。
個別では中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)が大きく買われている。取引所運営の香港証券取引所(
00388)、本土系不動産株の中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)も高い。半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が下げて相場の重荷となった。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)は軒並み安。