30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.69%安の24710.59ポイントだった。中国企業指数は0.86%安の10097.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で1283億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いて始まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えた前日の米株相場の反発が支えとなり、指数は一時、25200ポイント付近まで上昇。ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大や米中関係の緊張などが警戒されるなかで、さらなる上値は重かった。中国本土の主要指数やダウ平均先物の下げも重しとなり、指数は後場に入ると25000ポイントを下回ってマイナス圏に転落。結局、50日移動平均(大引け時点で24675.07ポイント)付近で下げ止まって、きょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国IT大手のテンセント(
00700)が後場に急落。保険株の中国人寿保険(
02628)やAIAグループ(
01299)、本土銀行株の中国建設銀行(
00939)や中国銀行(
03988)の下げも目立った。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)や中国生物製薬(
01177)が高い。香港関連銘柄の新世界発展(
00017)やホンコン・チャイナガス(
00003)が大きく買われた。
中国企業指数構成銘柄では、銀行株の中国郵政儲蓄銀行(
01658)や招商銀行(
03968)、保険株の中国太平洋保険(
02601)が安い。自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、ガス事業者の中国ガス(
00384)が軟調だった。半面、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)、大手不動産デベロッパーの融創中国(
01918)が上昇した。