30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.23%安の3286.82ポイントだった。深セン成分指数も0.67%安の13466.85ポイントと4日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆937億6100万元だった。
上海総合指数は終日、前日終値を挟んでもみ合い、値動きは方向感を欠いた。下期も本土市場への資金流入が続くとの見方から相場の先高観は根強いものの、新型コロナウイルスの感染再拡大や米中関係などへの懸念が相場の重しとなった。7月の製造業購買担当景気指数(PMI)の発表をあすに控え、様子見ムードも広がった。指数は心理的節目の3300ポイントに乗せる場面もあったが、同水準を下回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、造船や通信キャリアが全面安となったほか、保険、証券、銀行も売られた。半面、建材、電力、医薬・医療などが買われた。
A株市場では、新華人寿保険(
601336)や中国人寿保険(
601628)などの下落が目立ったほか、大株主の中国移動通信有限公司が持ち株の一部を市場で売却すると発表した科大訊飛(
002230)も2%超下げた。合併観測が再浮上していた中信建投証券(
601066)と中信証券(
600030)も売られた。『上海証券報』が観測を「捏造」と報じたことが嫌気された。半面、新疆金風科技(
002202)や緑地控股集団(
600606)、広州汽車集団(
601238)などが高かった。
上海B株指数は237.59ポイントと横ばい、深センB株指数は0.18%高の921.11ポイントと4日続伸した。