29日のNY株式相場は反発。FOMCでゼロ金利政策が据え置かれ、パウエルFRB議長が新型コロナウイルスの経済への悪影響が過ぎ去るまで必要な金融支援を続けると従来のスタンスを継続したことで安心感が広がった。議会公聴会にCEOが出席したアマゾン・ドット・コム、アルファベット、フェイスブックなどの主力ハイテク株が軒並み上昇したことも相場を押し上げた。前日に205米ドル安となったダウ平均は、終盤に223米ドル高まで上昇し160.29米ドル高(+0.61%)と反発して終了。S&P500とナスダック総合は終日プラス圏で推移し、それぞれ1.24%高、1.35%高で終了した。投資家の不安心理を示すVIX指数は24.10ポイントと前日比1.34ポイント低下した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。エネルギー、金融が2%超上昇し、不動産、IT、資本財、ヘルスケア、一般消費財も1%超上昇。ディフェンシブの生活必需品と公益は0.5%未満の上昇にとどまった。決算発表銘柄は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが12%超急伸。第2四半期の売上高と利益が予想を上回り、第3四半期の売上高見通しも市場予想を上回ったことが好感された。業績回復見通しを示したスターバックスも3%超上昇した。一方、弱い決算が嫌気されたゼネラル・エレクトリック、ボーイングが2-4%下落した。引け後に決算を発表したクアルコムは時間外で12%超急伸。4-6月期の利益が予想を上回ったほか、ファーウェイとの和解により長期ライセンス契約などで18億ドルが支払われることも好感された。予想を上回る増収増益決算を発表したペイパルも時間外で6%超上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26388.44 26602.45 26375.39 26539.57 160.29 0.61
S&P500 3227.22 3264.74 3227.22 3258.44 40.00 1.24
NASDAQ 10474.70 10567.91 10464.00 10542.94 140.85 1.35
CME225先物 22520.00 22550.00 22340.00 22530.00 190.00 0.85
FT100 6131.46 6131.46 6131.46 6131.46 2.20 0.03
DAX 12819.63 12864.39 12789.97 12822.26 -13.02 -0.10
為替(ドル/円) 105.06 105.23 104.76 104.92 -0.14 -0.13
WTI先物 41.13 41.57 40.93 41.27 0.23 0.56
金(Gold)先物 1950.60 1974.90 1935.20 1953.40 8.80 0.45
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。