2020-07-29 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、米株安と新型コロナ感染の高止まりを嫌気
29日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで売りが先行か。香港と世界の新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりするなか、景気回復が遅れるとの懸念が広がりそうだ。日本時間30日未明に結果が発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、積極的な売買を手控える気分も強まると予想する。米中関係の悪化も引き続き相場の重荷となるだろう。米国とオーストラリアは28日、外務・防衛担当閣僚協議の後に共同声明を発表し、香港や新疆ウイグル自治区などでの中国の強権的な行動に「深刻な懸念」を表明した。
28日の米株式市場では主要3指数がそろって反落した。追加経済対策を巡る共和党と民主党の対立が嫌気され、アップルなどの主力ハイテク株が軒並み下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額が大きいテンセント(
00700)や中国建設銀行(
00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が香港終値を下回った半面、HSBC(
00005)が上回って引けた。一方、きょうの香港市場でバドワイザーAPAC(
01876)とプラダ(
01913)が2020年6月中間決算を発表する。