28日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。前日のNY市場でダウ平均は114米ドル高と3営業日ぶりに反発し、ハイテク株比率の高いナスダック指数も上昇して終えた。米政府による追加の経済対策や、新型コロナウイルスワクチンの実用化が近づくことへの期待が買いを誘った。香港市場は前日まで続落し、約3週半ぶり安値を更新した後とあって、買い戻しが入りやすい状況にある。
もっとも、上値は重いと予想する。米中関係の緊迫化、香港での新型コロナの感染再拡大に対する懸念が引き続き重荷となりそうだ。香港では前日まで6日連続で新規感染者が100人を超えた。香港政府はきょうから感染対策を強化し、レストランなどでの店内飲食が終日禁止となる。
27日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいテンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を70ポイント近く上回る水準で寄り付くことになる。