週明け27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.26%高の3205.23ポイントだった。深セン成分指数は0.32%高の12976.87ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9271億9500万元。
上海総合指数は方向感を欠いた。前週末に3週間ぶりの安値圏まで下落した後で、買い戻しの動きが出た一方、引き続き米中対立への警戒感が重しとなった。米中関係を巡っては、米テキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖に続き、日本時間午前11時に中国四川省成都市の米国総領事館が閉鎖されたことが伝わった。指数は序盤以降、節目の3200ポイントを挟んでもみ合いを続け、結局、同節目を上回ってきょうの取引を終えた。セクター別では、貴金属や宝飾品の上昇が目立ったほか、非鉄金属や医薬品が高い。半面、造船、軍事関連、観光、不動産が売られた。
A株市場では、中間決算を発表した監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)がストップ高となり、同業の浙江大華技術(
002236)が大幅高。医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)もストップ高。大手金鉱会社の紫金鉱業集団(
601899)や宅配大手の順豊控股(
002352)などが大きく買われた。半面、造船大手の中国船舶重工(
601989)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が安い。不動産株の華夏幸福基業(
600340)や緑地控股集団(
600606)などが売られた。
上海B株指数は0.27%安の232.58ポイントと3営業日続落。深センB株指数は0.13%高の903.37ポイントと5営業日ぶりに反発した。