24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅続落。終値は前日比3.86%安の3196.77ポイントだった。深セン成分指数は5.31%安の12935.70ポイントと6営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3348億7700万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏で推移。米中関係の悪化懸念が強まるなかで、売りが加速した。同問題を巡っては、米政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館に閉鎖命令を出したことへの対抗措置として、中国政府が四川省成都市にある米総領事館の閉鎖を命じたことが伝わった。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が大きく売り越すなか、指数は中盤以降、下げ幅を拡大。節目の3200ポイントを割り込み、結局、終値ベースで今月3日以来、3週間ぶりの安値を付けた。セクター別では、金融が全面安となるなど、ほぼ全セクターで売りが優勢となった。
A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)やゲーム制作会社の完美世界(
002624)がストップ安となったほか、証券株の中信証券(
600030)、保険株の中国人寿保険(
601628)などが大幅安。TCL科技集団(
000100)、大族激光科技産業集団(
002008)、歌爾(
002241)といったハイテク銘柄も大きく売られた。半面、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)が逆行高を演じた。
上海B株指数は2.61%安の233.21ポイントと続落、深センB株指数は2.21%安の902.20ポイントと4日続落した。