2020-07-24 |
香港/企業動向/石油・石炭 |
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シノペック、パイプライン資産を国家石油天然気管網集団に売却
中国の石油元売り大手は、シノペック(
00386/
600028)は23日大引け後、パイプライン資産の譲渡について、国家石油天然気管網集団と合意したと発表した。原油、天然ガス、石油製品関連のパイプライン資産を保有する子会社や傘下企業の権益をすべて国家石油天然気管網集団に売却する。対価は1194億3500万元に上り、うち494億3500万元は現金で受け取り、700億元分は資産交換のかたちで国家石油天然気管網集団の権益を取得する。譲渡が完了すれば、シノペックは国家石油天然気管網集団の出資持ち分14%を保有し、2位出資者となる。取引の実施には株主総会での承認などが必要となる。
シノペック傘下のシノペック冠徳(
00934)もパイプライン資産を32億2000万元では国家石油天然気管網集団に売却することについて合意している。一連の取引でシノペックは365億9400万元の税引き後利益を計上する見込み。また、現金対価は合わせて526億5000万元に上り、主力事業である探査・生産、石油精製、石油化学、石油販売に充てるほか、コンビニストアなどの新業務や次世代情報システムの整備に充当し、経営力の強化を図る。