17日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.47%高の25089.17ポイントだった。中国企業指数は0.69%高の10203.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1295億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の25000ポイントを回復し、堅調に推移した。前日は終値ベースで同水準を割り込み、6月30日以来およそ2週間ぶりの安値を付けただけに、押し目を拾う買いが相場を押し上げた。新型コロナウイルスの感染拡大や米中関係の悪化に対する警戒感がくすぶるものの、中期的な相場の先高観が根強かった。ただ、16日の米株式相場が反落したこともあって、20日移動平均(大引け時点で25212.89ポイント)付近では上値が伸び悩んだ。セクター別では、消費財や医療・ヘルスケア、ITが高い半面、金融とエネルギーがさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と取引所運営の香港証券取引所(
00388)が大幅に反発し、相場の上昇を主導。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、製薬の中国生物製薬(
01177)、電動工具の創科実業(
00669)が高い。半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷だった。太古A(
00019)や恒隆地産(
00101)など香港地場銘柄の下落が目立った。
そのほかでは、中国レンタカー最大手の神州租車(
00699)が約22%高と急反発。観光株のチャイナトラベル・ホンコン(
00308)、医療・医薬品関連の上海復星医薬(
02196)とウェイガオ・グループ(
01066)も大きく上昇した。一方、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)が下落。米国当局が安全保障上のリスクがある通信機器のリストを作成すると伝わり、嫌気する売りが出たもよう。インフラ建設大手の中国中鉄(
00390)も売られた。