8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.34%高の26063.51ポイントだった。中国企業指数は1.15%高の10722.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で994億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、一時マイナス圏に沈む場面もあったものの、その後はプラス圏で推移した。前日の米株安や利益確定売りが相場の重しとなる一方、中国経済の回復期待などを背景に相場の先高観は根強く、指数は心理的節目の26000ポイントを回復して前場の取引を終えている。
個別では、クレディ・スイスが目標株価を42%引き上げた中国蒙牛乳業(
02319)が6%超上昇。中国人寿保険(
02628)や中国平安保険(
02318)など保険株が買われたほか、金先物価格の上昇を受け、紫金鉱業集団(
02899)など産金株も高い。テンセント(
00700)は3%超上昇。半面、「香港国家安全維持法」を巡り、米国務省が制裁を検討していると伝わり、HSBC(
00005)が売られた。新型コロナウイルスの感染「第2波」への警戒感から銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も安い。