週明け6日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に4営業日続伸。終値は前営業日比3.81%高の26339.16ポイントだった。中国企業指数は4.72%高の10726.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で2507億9000万HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は寄り付きからほぼ一本調子で上げ幅を拡大。相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で26113.49ポイント)を上抜け、終値は3月5日以来約4カ月ぶりの高値を更新した。前週末3日のNY市場は米独立記念日の振り替え休日で休場だったが、週明けの時間外取引でダウ平均先物が上昇。今日の中国本土相場も急上昇したことで、世界景気の持ち直しを見込む買いが幅広いセクターで膨らんだ。中国の今年4−6月期の国内総生産(GDP)伸び率がプラスに転じるとの観測が浮上し、投資家心理を支えたもよう。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち46銘柄が上昇。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と生保大手の中国人寿保険(
02628)が15%前後上げた。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)は大幅に続伸した。半面、製薬の中国生物製薬(
01177)と中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が逆行安を演じた。
中国企業指数構成銘柄では、中国太平保険(
00966)や招商銀行(
03968)など金融株が軒並み買われた。不動産大手の万科企業(
02202)も高い。一方、都市ガスの新奥能源(
02688)と華潤ガス(
01193)、中国ガス(
00384)がそろって下落。ビール大手の華潤ビール(
00291)も売られた。