3日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比0.99%高の25373.12ポイントだった。中国企業指数は1.85%高の10243.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で1639億5000万HKドル。
ハンセン指数は堅調に推移し、終値は3月10日以来4カ月ぶりの高値圏だった。6月の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで世界景気の失速懸念が後退。寄り付き後に発表された中国の6月の財新非製造業購買担当者景気指数(PMI)は2010年5月以来の高水準となった。きょうの中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾け、幅広いセクターで買いが優勢だった。
ハンセン指数構成銘柄では、証券会社が目標株価を引き上げた吉利汽車(
00175)が大幅高。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、エネルギー株の中国神華能源(
01088)とペトロチャイナ(
00857)も大きく買われた。半面、香港不動産関連の太古A(
00019)、恒隆地産(
00101)がそろって反落。香港証券取引所(
00388)は5営業日ぶりに反落した。
そのほかでは、中信建投証券(
06066)が大幅に続伸。中信証券(
06030)との合併観測を手掛かりに買いが膨らんだ。自動車メーカーのBYD(
01211)とブリリアンス・チャイナ(
01114)、通信機器メーカーの中興通訊(
00763)も大幅高。一方、フィンランドのノキアから提訴されたパソコン大手のレノボグループ(
00992)が大きく下げた。